「人間の記録」は、政治家・実業家から芸術家・学者・女優・棋士など教科書に取り上げられることの少ない方まで幅広い人々の自伝を収録しています。時代は、明治から、大正・昭和をはじめとして、現在話題の人物までを網羅しています。中学・高校生から大人まで、世代を超えて深い感動と共感を呼んでいる大反響の大河シリーズです。
 
巻数
顔写真
書名と出身地
内容
41
渋沢栄一
1840〜1931
埼玉県

「雨夜譚/
  渋沢栄一自叙伝[抄]」

日本の資本主義的基盤を確立させた実業家。第一国立銀行、王子製紙、大阪紡績など、五百余りの会社を設立。
42
五代
尾上菊五郎
1844〜1903
東京都
「尾上菊五郎
 自伝」
明治を代表する歌舞伎役者。写実的な表現にすぐれ、塩原多助・め組の辰五郎など世話物や粋な江戸ッ子・悪人役が得意だった。
43
三宅雪嶺
1860〜1945
石川県
「自伝/自分を語る」 国粋主義に基づく鋭い社会批判をした硬派ジャーナリスト。雑誌や新聞に執筆のほか、哲学的な著述でも知られる。
44
羽仁もと子
1873〜1957
青森県
「半生を語る」 わが国初の婦人記者で、自由学園を創設した教育者。夫と『家庭之友』を創刊、生活の合理化をめざす運動を展開した。
45
長谷川如是閑
1875〜1969
東京都
「ある心の自叙伝」 戦前の朝日新聞者などで活躍したジャーナリスト。ファシズム批判や文明批評などに筆をふるった。
46
比嘉春潮
1883〜1977
沖縄県
「沖縄の歳月
 自伝的回想から」
『自由沖縄』を編集・発行し、沖縄文化協会の設立や沖縄農村の研究をした沖縄郷土史家。沖縄の民主的自立を主張した。
47
石橋湛山
1884〜1973
東京都
「湛山回想」 大正デモクラシーの論客として軍国主義批判を貫いた政治家・評論家。戦後は、2ヶ月だが、首相もつとめる。
48
松井須磨子
1886〜1919
長野県
「牡丹刷毛」 島村抱月の指導のもと、「人形の家」のノラ役などで脚光をあびた新劇女優。一世を風靡したが、抱月の後を追い自殺。
49
米川正夫
1891〜1965
岡山県
「鈍・根・才
  米川正夫自伝」
『ドストエフスキー全集』など、ロシア文学の主用作品のほとんどを超人的に翻訳した文学者。日本文学に与えた影響も大きい。
50
浜田庄司
1894〜1978
神奈川県
「窯にまかせて」 民芸運動の推進者で、益子焼で知られる陶芸家。民主的工芸品の美しさを世界にひろめ、文化勲章を受賞した。