「人間の記録」は、政治家・実業家から芸術家・学者・女優・棋士など教科書に取り上げられることの少ない方まで幅広い人々の自伝を収録しています。時代は、明治から、大正・昭和をはじめとして、現在話題の人物までを網羅しています。中学・高校生から大人まで、世代を超えて深い感動と共感を呼んでいる大反響の大河シリーズです。
 
巻数
顔写真
書名と出身地
内容
111
菊田一夫
1908〜1973
神奈川県
「芝居つくり
 四十年」
演劇プロデューサー。戦争孤児を描いた『鐘のなる丘』やドラマ・映画『君の名は』で一世を風靡。日本で“ミュージカル”の概念を定着させた巨星。
112
佐々木信綱
1872〜1963
三重県
「作歌八十二年」 歌人・歌学者。正岡子規らとともに短歌革新運動に活躍。唱歌『夏は来ぬ』の作詞家でもある。この書は全体が年譜という構成で、折々の歌を多数収録。
113
沢村貞子
1908〜1996
東京都
「貝のうた」 女優・エッセイスト。大学在学中に左翼演劇に入団。治安維持法により獄中生活を余儀なくされる。釈放後、映画女優としてデビューし、人気を呼んだ。
114
添田唖蝉坊
1872〜1944
神奈川県
「唖蝉坊流生記」 辻演歌師にして社会主義者。『生活戦線異常あり』などユーモアと皮肉のある歌で社会改良を唱える。「あきらめ節」などで人気を獲得した。
115
高群逸枝
1894〜1964
熊本県
「火の国の
 女の日記」抄
女性史研究者。『火の国の女の日記』第三部半ばで絶筆。本書は、第一部・第二部を収録。『大日本女性人名辞書』『女性の歴史』など著書多数。
116
一七世
中村勘三郎
1909〜1988
東京都
「自伝 
 やっぱり役者」
歌舞伎俳優。重厚な芸と粋な技巧で戦後歌舞伎を支える。また映画・テレビにも活躍した。1975年重要無形文化財。
117
南部忠平
1904〜1997
北海道
「南部忠平自伝」 陸上競技選手。1932年のオリンピック・ロサンゼルス大会において三段跳びで15メートル72の世界新記録を樹立した。当時の感動が生き生きとよみがえる。
118
六世
野村万蔵
1898〜1978
東京都
「狂言の道」 狂言師。現代のセンスで伝統芸を歯切れよく演じ、新しいファンを開拓。またアメリカ、カナダを巡演し高い評価を受ける。まさに現代能の父といえよう。
119
正木ひろし
1896〜1975
東京都
「事件・信念・
 自伝」
弁護士。1944年、官憲を告発した<首なし事件>は日本中に衝撃を与えた。戦後も行動派弁護士として活躍。人権弁護士の先駆者の行動軌跡と思想。
120
柳家金語樓
1901〜1972
東京都
「泣き笑い五十年」 喜劇作家・落語家。別名有崎勉名で千作以上の落語を執筆。俳優としても軽妙な芸でテレビに舞台に大活躍し、一生涯をお笑いに徹した。