「人間の記録」は、政治家・実業家から芸術家・学者・女優・棋士など教科書に取り上げられることの少ない方まで幅広い人々の自伝を収録しています。時代は、明治から、大正・昭和をはじめとして、現在話題の人物までを網羅しています。中学・高校生から大人まで、世代を超えて深い感動と共感を呼んでいる大反響の大河シリーズです。
 
巻数
顔写真
書名と出身地
内容
161
山野愛子
1909〜1995
東京都
「愛チャンはいつも
 本日誕生」
1925年に髪結い店を開業し、アイロンによるウエーブのつけ方や新日本髪を考案した。戦後は山野高等美容学校を創立し、美容師の養成につくした。
162
畦地梅太郎
1902〜1999
愛媛県
「画文集
 とぼとぼ六十年」
版画家。18歳で上京し、平塚運一の指導を受ける。のち木版画に転じ、恩地孝四郎の影響を受けながら、山や風景をモチーフにした作品を手がける。
163
井上光貞
1917〜1983
東京都
「わたくしの古代史学」 歴史学者。大和政権の全国統一の過程を明らかにし、大化改新前の古代国家の構造を解明した。1981年に国立歴史民俗博物館初代館長となる。
164
塚本幸一
1920〜1998
宮城県
「わが青春譜」 実業家。京都で和光商事(現ワコール)を創業し、下着ファッション化の波により急成長をとげる。また、京都商工会議所会頭などもつとめた。
165
萱野茂
1926〜2006
北海道
「アイヌの里
 二風谷に生きて」
民族文化研究家。アイヌ文化資料館を設立し、民具や民話の収集・記録を続ける。アイヌ初の参議院議員となり、アイヌ新法の制定につくした。
166
中村メイコ
1934〜
東京都
「メイコめい伝」 2歳8ヶ月で映画に出演し名子役として活躍。戦後はラジオで人気をあつめた。現在も舞台・司会・執筆活動と幅広く活躍を続ける。
167
三輪田眞佐子
1843〜1927
京都府
「教へ草/他」 教育者。少女時代から京都の典学舎で父の代講をする。明治維新後は上京して翠松学舎を開き、後に日本初の私立女学校・三輪田学園を創立。
168
近藤乾三
1890〜1988
東京都
「能 わが生涯」 能楽師。宝生流の16代宗家宝生九郎知栄に師事し、重厚堅実な芸風で知られ、後に人間国宝・文化功労者となる。
169
西園寺公一
1906〜1993
東京都
「回顧録
『過ぎ去りし、昭和』」
政治家。元老・西園寺公望の孫。近衛文麿のブレーンとなるが、ゾルゲ事件で連座。戦後は日中友好のパイプ役をつとめ「民間大使」と呼ばれた。
170
柳田国男
1875〜1962
兵庫県
「炭焼日記」 民俗学者。国際連盟委員として活躍するかたわら民俗学研究所開設などもすすめる。常民の生活史をテーマに柳田学とよばれる日本民俗学を創始。