「人間の記録」は、政治家・実業家から芸術家・学者・女優・棋士など教科書に取り上げられることの少ない方まで幅広い人々の自伝を収録しています。時代は、明治から、大正・昭和をはじめとして、現在話題の人物までを網羅しています。中学・高校生から大人まで、世代を超えて深い感動と共感を呼んでいる大反響の大河シリーズです。
 
巻数
顔写真
書名と出身地
内容
101
東山魁夷
1908〜1999
神奈川県
「わが遍歴の山河」 日本画家。大正、昭和、平成と激動の歴史の中を静謐な風景画を描き続ける。本書では美術愛好家の使用に耐えうる、新しく精巧な年譜を附した。
102
山田耕作
1886〜1965
東京都
「自伝
 若き日の狂詩曲」
作曲家。日本初の交響楽団を結成し自作を演奏。作品はオペラ、室内楽、校歌、童謡、映画音楽など多岐に渡る。国民的大作曲家の半生。
103
横山大観
1868〜1958
茨城県
「大観画談」 日本画家。関東大震災当日、大作『生々流転』を発表。日本美術院の中心的画家として活躍。新しく研究者の使用に耐えうる年譜を附した。
104
石牟礼道子
1927〜
熊本県
「椿の海の記」 作家。郷里・水俣に育ち、水俣病を取材し、数々の作品を発表。『苦海浄土』で日本全国に衝撃を与えた。平成五年には『十六夜橋』で紫式部賞受賞。
105
内田吐夢
1898〜1970
岡山県
「映画監督五十年」 映画監督。『飢餓海峡』『宮本武蔵』五部作等硬派の作品で知られる。巻末に『監督作品目録(附・ビデオ化されている作品)』収録。
106
大賀一郎
1883〜1965
岡山県
「ハスと共に六十年」 植物学者。千葉・検見川の泥炭層より検出された二千年前の古い蓮の実に、花を咲かせ蘇らせたことで日本国民に悠久のロマンを感じさせた。
107
大山康晴
1923〜1992
岡山県
「人生に勝つ」 永世名人。現役A級棋士のまま平成四年この世を去った。常に挑戦の心を忘れず、圧倒的な勝率を誇り、優勝124回を数える。
108
岡田嘉子
1902〜1992
広島県
「悔いなき命を」 女優。戦前期銀幕のスターとして人気を誇る。1938年、杉本良吉とともに起こした“樺太の日ソ国境越境事件”で衝撃とロマンを与えてくれた。
109
小野田寛郎
1922〜
和歌山県
「わがルバン島
 の三十年」
元軍人。戦後三十年もの間フィリピン・ルバング島でゲリラ戦を展開。帰国後半年でブラジルに移住し、牧場を経営。『小野田自然塾』を主宰する。
110
亀井勝一郎
1907〜1966
北海道
「我が精神の遍歴」 作家・思想家。日本古典の中に魂の拠り所を見出し「日本浪漫派」を創刊。文学とともに仏教研究にも没頭。大作『日本人の精神史研究』などがある。