「作家の自伝」シリーズは、明治から現代にいたる作家の自伝および自伝的作品による他に例を見ない新しいシリーズです。小説・詩・俳句といったジャンルの枠を取り払い、自伝文学として構成しています。また、収録作品との関連を踏まえた詳細な年譜と、第一線の研究者評論家による解説を附しています。現在のラインナップは全部で110巻です。好きな作家やあなたの出身地の作家から、ぜひ手にとってみてください。
       
巻数
顔写真
書名
作家の
出身地
内容
編・解説
71
原 民喜
広島県
朝の礫/珍丁花/苦しく美しき夏/夏の花/氷花/永遠のみどり/心願の国/他 川津 誠
72
円地文子
東京
浅草
うそ・まこと七十余年/朱を奪うもの 第一部
第一章/半世紀/かの子変相/冬の旅 
小林富久子
73
野間 宏
兵庫県
青春放浪/読書遍歴/大阪の思い出/サルトルと私/わが小説/狭山裁判とわが小説/他 小笠原克
74
水上 勉
福井県
冬日の道/わが六道の闇夜
生い立ちから直木賞を受賞した頃までが描かれている。
国松 昭
75
江藤 淳
東京
豊多摩郡
アメリカと私/戦後と私/一族再会〔抄〕/なつかしい本の話〔抄〕
先祖への関心を掘り下げた「一族再会」他を収録 
武藤康史
76
池波正太郎
東京
浅草
蕪と株/開戦前後/恩師/蕎麦/花見とだんご/縁日/私の仕事/無声映画のころ/他 清原康正
77
井上光晴
福岡県
井上光晴「自筆年譜」/幻影なき虚構〔抄〕
著者が“虚構化”した「自筆年譜」他を収録
松本健一
78
萩原葉子
東京
文京区
蕁麻の家/幼いころの日々/孤独の軌跡/レンゲの花─北原白秋/辛夷の花と三好達治/他 長野 隆
79
澁澤龍彦
東京
港区
狐のだんぶくろ〔抄〕/三島由紀夫をめぐる断章/<対談>快楽主義とエロティシズム/他 山下悦子
80
中上健次
和歌山県
十八歳/JAZZ/隆男と美津子/十九歳の地図/鳩どもの家/枯木灘〔抄〕   栗坪良樹