「作家の自伝」シリーズは、明治から現代にいたる作家の自伝および自伝的作品による他に例を見ない新しいシリーズです。小説・詩・俳句といったジャンルの枠を取り払い、自伝文学として構成しています。また、収録作品との関連を踏まえた詳細な年譜と、第一線の研究者評論家による解説を附しています。現在のラインナップは全部で110巻です。好きな作家やあなたの出身地の作家から、ぜひ手にとってみてください。
       
巻数
顔写真
書名
作家の
出身地
内容
編・解説
11
室生犀星
石川県
われはうたへどもやぶれかぶれ/幼年時代/紙碑/自叙伝的な風景/他 本多 浩
12
佐藤春夫
和歌山県
青春期の自画像(育った町・詩歌入門・生意気な不良中学生・他)/詩文半世紀(はじめて活字に・他)  鳥居邦朗
13
金子光春
愛知県
詩人/ねむれ巴里/蛇蝎の道
渡欧して高踏派の詩人に学び、帰国後、詩集『こがね虫』を刊行した光晴の生涯   
首藤基澄
14
尾崎士郎
愛知県
小説四十六年/病臥日記/俵土/酔中一家言〔抄〕
作家として大戦末期までを描いた『人生劇場』の自伝版。  
都築久義
15
川端康成
大阪府
一六歳の日記/少年〔抄〕/大火見物/天授の子/夕日野/他
自伝的随筆などの諸篇を五期に分けて構成
羽鳥徹哉
16
草野心平
福島県
凹凸の道─対話による自伝─ 中国の大学に学んだこと、郷里前橋のことなどの対話五章 吉田熈生
17
林芙美子
山口県
放浪記〔初出〕(秋が来たんだ・濁り酒・一人旅・他)/他
初出テクスト版「放浪記」は、本シリーズで初めて実現
尾形明子
18
井上靖
北海道
過ぎ去りし日日/グウドル氏の手套/花の下/雪の面
晩年にいたった靖が、ゆかりの人々を風景の中に点描する
竹内清己
19
野坂昭如
神奈川県
アドリブ自叙伝(義父母の思い出・小学校での初恋・戦時下の中学受験・他)/慟哭のB二九再会記  遠丸 立
20
唐 十郎
東京
浅草
わが青春放浪伝(・地獄=ダイヤ/他 ・漂泊=オカマのストリップと共に/他 他) 扇田昭彦