「作家の自伝」シリーズは、明治から現代にいたる作家の自伝および自伝的作品による他に例を見ない新しいシリーズです。小説・詩・俳句といったジャンルの枠を取り払い、自伝文学として構成しています。また、収録作品との関連を踏まえた詳細な年譜と、第一線の研究者評論家による解説を附しています。現在のラインナップは全部で110巻です。好きな作家やあなたの出身地の作家から、ぜひ手にとってみてください。
       
巻数
顔写真
書名
作家の
出身地
内容
編・解説
31
芥川龍之介
東京
中央区
大川の水/少年/海のほとり/野人生計事/澄江堂雑記/或阿呆の一生/他 松本健一
32
宇野千代
山口県
わたしの青春物語/恋の手紙/妻の手紙/私の文学的回想記  渡辺正彦
33
山本周五郎
山梨県
青べか物語/須磨寺附近/語ることなし/昔のままの石垣/すべては「これから」 浅井清
34
佐多稲子
長崎県
キャラメル工場から/私の東京地図
プロレタリア文学運動に参加し、戦後は新日本文学界に属した稲子の生涯
長谷川啓
35
種田山頭火
山口県
行乞記〔抄〕/赤い壷/私を語る/私の生活/一草庵日記
「一草庵日記」は山頭火最晩年の日記。
坪内稔典
36
太宰 治
青森県
思ひ出/HUMAN LOST/人間失格/富嶽百景
津軽での幼・少年期を題材とした「思ひ出」他を収録
大森郁之助
37
三島由紀夫
東京
新宿区
小説家の休暇/私の遍歴時代/わが青春期
口述筆記による回想「わが思春期」他を収録
佐伯彰一
38
大田洋子
広島県
屍の街/残醜点々/原子爆弾抄
「屍の街」は原始爆弾投下を受けた広島の惨状の克明な記録。。
浦西和彦
39
吉行淳之介
岡山県
焔の中/私の文学放浪
「焔の中」は戦時中の青春を描いた<内的リアリズム>の手法による自伝的作品群
鳥居邦朗
40
寺山修司
青森県
誰か故郷を想はざる/消しゴム/ 自伝抄<自叙伝らしくなく>と副題が付された「誰か故郷を想はざる」他を収録 栗坪良樹