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太平洋戦争をめぐる日米外交と戦後の米ソ対立
本橋正 著
A5判・上製・608頁
本体:6,500円+税
4-8205-2635-9
2006年8月刊
筆者は、戦後50余年を米国政治外交史の研究に打ち込んできた真摯な歴史家である。最晩年自身の著作の中から数篇を選んで論文集をつくることを計画していた。本書は、その自選の遺稿集である。
開戦間ぎわの緊迫した日米交渉の経緯が原史料にもとづいて克明に語られる。政治家や外交官や軍人の内面が描かれ、読む者に深い感動を与える。ポツダム会議と同時期にスイスで進められていた、ダレス機関と日本公使館や駐在武官らの和平工作は、本書の圧巻といってよい。どの論稿も現代日本の背景を知ろうとする者にとって必読の名著である。
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