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平和を求めて
―戦中派は訴える―


日野資純 著
A5判・並製・296頁
本体:3,600円+税
ISBN978-4-284-00059-8
2007年4月刊

現代の社会は、一見平和のようでも戦前への回帰や右傾化が進んでいる。著者は、戦中に空襲を受けて死に直面した体験に基づき戦中の思想や教育上の問題点を反省し、今後も平和憲法を基礎として個人の尊厳や言論の自由を守り抜くことの重要性を、多様な実例によって訴えている。特に太平洋戦争の開戦詔書、敗戦詔書の批判的な口語訳を添えた点など、若い層への理解を深めるための大きな特色が認められる。戦争を忘れかけた今だからこそ読まねばならない必読の書。
日本の朝鮮統治
「一視同仁」の建前と実相


鈴木譲二 著
A5判・上製・280頁 
本体:4,800円+税
ISBN4-8205-4105-6  
2006年4月刊

日本は朝鮮を「一視同仁」の理念で、即ち朝鮮人と日本人(内地人)とを差別せずに統治したと言われる。ただ、実態は大きく異なる。本書は、豊富な第一次資料と統計数字を整理分析して、日本統治下朝鮮の実相を明らかにした、全く新しい視点で捉えた日本の朝鮮統治論である。
天文民俗学序説
星・人・暮らし


北尾浩一 著
A5判・上製・138頁 
本体:2,600円+税       
ISBN4-8205-7433-7
2006年5月刊

暮らしのなかで語られた多様で豊かな日本の星座の形成、人間にとって大切な自然としての星について論じ、暮らしのなかで、星を見て、語り伝えるということが、人間の尊厳、豊かな発達に結びつくことを願って「現代天文民俗学」を提言する。写真・図版50点余。星名索引付き。
清沢洌
その多元主義と平和思想の形成


山本義彦 著
A5判・上製・324頁
本体:4,600円+税
4-8205-2153-5
2006年2月刊

渡米経験をもとに戦時下平和を願い、戦後体制を構想した希有な自由主義者である清沢の思想をまとめた研究書。
都新聞史

土方正巳 著 
菊判・上製・500頁
本体:12,000円+税
ISBN4-8205-5555-3
1991年11月刊

浮き沈みの激しい新聞界にあって、 明治・大正・昭和の三代にわたり独特の紙面で多くの読者に愛され親しまれた 『都新聞』 の誕生から終焉までを綴る。 著者は元都新聞文化部長・東京新聞 編集局長。写真160点収録。

渡辺崋山研究
三河田原藩の周辺と画論を中心に


小澤耕一 著 
A5判・上製・314頁
本体:5,400円+税
ISBN4-8205-2375-9
1998年5月刊

著者の60年余の崋山研究のエッセンスを収録! 
 I.田原藩士崋山 田原藩士としての崋山/田原藩領に於ける天保飢饉の記録/他。
II.崋山の画論と画人 崋山の生涯と芸術/崋山偶感/崋山の俳画論について/他。
III.崋山の子と周辺 崋山の子たち/他

国際社会の形成と近世日本

箭内健次 編 
A5判・上製・300頁
本体:5,400円+税
ISBN4-8205-1999-9
1998年7月刊

貿易史・洋学史・相互認識(ヨーロッパ人の日本認識と日本人による対外観)の三つのテーマにより、国際社会の形成期における近世日本の姿を解明する。10年におよぶ対外交渉史研究の成果が結実した労作。
国民国家とアーカイブズ

歴史人類学会 編 
A5判・上製・285頁
本体:4,800円+税
ISBN4-8205-2671-5
1999年11月刊

歴史人類学会が開催した二回のシンポジウム 「国民国家とアーカイブズ」 の記録を、 国民国家とアーカイブズの関連をさまざまな国と地域を例に比較検討し、 国民国家論と記録史料学双方の欠落部分を補う。
民間総督 三好徳三郎と辻利茶舗

形波形昭一  編著
A5判・上製・396頁
本体:5,400円+税
ISBN4-8205-6186-3
2002年8月刊

日本占領下の台湾台北市で 「辻利茶舗」というお茶屋を営む三好徳三郎は「民間総督」と呼ばれ、台湾の総督府政治に隠然たる影響力を有した。本書はその遺稿『三好茶苦来山人の逸話』を 編集注記し、解題を附し、さらに「辻利茶舗」の経営状況を分析。
満州事変と重光駐華公使報告書
外務省記録「支那ノ対外政策関係雑纂『革命外交』」に寄せて

服部龍二 編著
A5判・上製・230頁
本体:2,800円+税
ISBN4-8205-9477-X
2002年10月

1931年の満州事変における同際連盟の対日批判に応じる報告書『重光葵駐華公使報告書』の全文を翻刻し、分析したもの。満州事変の起源を日中外交史の文脈で再考する手がかりを含む報告書。
台湾の植民地統治 
〈無主の野蛮人〉という言説の展開


山路勝彦 著
A5判・上製・336頁
本体:4,800円+税
ISBN4-8205-8000-0
2004年1月刊 品切

帝国日本の根底を支えた二つの鍵概念「無主の野蛮人」と「可愛い子ども」。
台湾人自らの統治能力を否定した上で、その保護者を自認した日本人の修辞法。
その「大きな物語」と、植民地官吏、「原住民」ら個々人の「小さな物語」の交錯を描く。
中国残留日本人の研究
移住・漂流・定着の国際関係

呉 万虹 著
A5判・上製・268頁
本体:3,600円+税
ISBN4-8205-8770-6
2004年6月刊

「帰国するか、永住するか?」 中国大陸に渡った日本人の移住・漂流・定着を、豊富な資料・インタビューから緻密に構成。ジャーナリスィックな視点ではない、初の本格研究登場!
井上毅と福沢諭吉

渡辺俊一 著
A5判・上製・330頁
本体:4,800円+税
ISBN4-8205-8894-X
2004年 9月刊

薩長藩閥体制が確立された「明治14年の政変」を論述し、このときの井上毅と福沢諭吉を対比させ、事件の本質を考察する。
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