近代日本キリスト教名著選集

監修:鈴木範久
全IV期・全32巻・A5判・上製・布クロス装・約13,600ページ
揃本体:384,000円+税
NDC 190.8

第 I 期 キリスト教思想篇 全8巻+別冊解説
本体:96,000円+税
4-8205-8675-0
2002年11月刊

第 II 期 キリスト教教派史篇 全8巻+別冊解説
本体:96,000円+税
4-8205-8685-8
2003年4月

第 III 期 キリスト教受容史篇 全8巻+別冊解説
本体:96,000円+税
4-8205-8695-5
2003年11月

第IV期 キリスト教と社会・国家篇 全8巻+別冊解説
本体:96,000円+税
4-8205-8705-6
2004年4月


<特色>

●近代日本キリスト教の貴重・重要著作総63点を精選し、論争資料として不可欠なキリスト教以外の文献も加え集成する大型シリーズ。
●テーマ別全IV期の構成とし、それぞれの展開を配慮した編集。
●各期ごとの別冊には的確な各巻の「解題」と斬新な「解説」、そして収録文献に関連する「研究エッセイ」を付す。

<内容>


第 I 期  「キリスト教思想篇」は、近代日本におけるキリスト教の再来から1920年代までに刊行された著作の中で、主に神観、キリスト観、聖書観などに関する文献を収録。

■書目明細
第1巻 『真理一斑』(植村正久 警醒社 1884年)/
『政教新論』(小崎弘道 警醒社 1886年)
第2巻 『日本現今ノ基督教並ニ将来ノ基督教』(金森通倫 1891年)/
『我邦の基督教問題』(横井時雄 警醒社書店 1894年)
第3巻 『真道指針』(波多野培根 福音社 1893年)/
『求安録』(内村鑑三 警醒社書店 1893年)
第4巻 『平民之福音』(山室軍平 救世軍日本本営 1899年)/
『総合的基督教』(松村介石 警醒社書店 1899年)
第5巻 『基督論集』(福永文之助編 警醒社書店 1902年)/
『基督教本義』(海老名弾正 日高有隣堂 1903年)
第6巻 『読者読』(新井奥邃 政教社 1902年)/
『基督教神髄』(富永徳磨 警醒社書店 1915年)
第7巻 『基督再臨問題講演集』(内村鑑三 岩波書店 1918年)/
『基督再臨説を排す』(富永徳磨 警醒社書店 1919年)/
『基督再臨の希望』(畔上賢造 警醒社書店 1919年)
第8巻 『児童中心のキリスト教』(田村直臣 大正幼稚園出版部 1925年)/
『福音的基督教』(高倉徳太郎 長崎書店 1927年)
別冊 解説・解題/鈴木範久  
エッセイ/ 「富永徳磨の著者の復刊に寄せて」鵜沼裕子
  「思想の命ー一粒の系譜ー」播本秀史


第 II 期  「キリスト教教派史篇」は、キリスト各教派が渡来後30年、50年を記念し作成された文献を中心に収録。ほとんどが非売品として少部数印刷されたもので構成。

■書目明細
第9巻 『日本に於ける公教会の復活 前篇』(浦川和三郎 天主堂 1915年)
第10巻 『日本正教伝道誌』(石川喜三郎 正教会編輯局 1901年)
第11巻 『教会歴史問答 下巻之下 日本聖公会』(菅寅吉編 1907年)/
『日本聖公会史』(元田作之進 普光社 1910年)
第12巻 『日本基督教会歴史』(日本基督教会大会編纂委員編 同大会出版委員 1897年)/
『日本組合基督教会史』(未定稿)(小崎弘道 日本組合基督教会本部 1924年)
第13巻 『日本バプテスト西部伝道略史』(日本バプテスト西部組合編 福音書店 1922年)/
『日本バプテスト史略 上』(高橋楯雄 東京三崎会館 1923年)/
『日本バプテスト史略 下』(高橋楯雄 東部バプテスト組合 1928年)
第14巻 『合同メソヂスト教会小誌』(未定稿)(山鹿旗之進 著・刊 1923年)/
『南美宣教五十年史』(中村金次 南美宣教五十年記念運動事務所 1936年)/
『加奈陀メソヂスト 日本伝道概史』(倉長巍 加奈陀合同教会宣教師会 1937年)
第15巻 『日本福音ルウテル教会創設二十年記念史』(日本福音路帖教会創立貳拾年記念会編 1914年)/
『基督友会五十年史』(平川正寿 基督友会日本年会 1937年)/
『救世軍略史』(山室軍平 救世軍出版及供給部 1926年)
第16巻 『日本に於ける自由基督教と其先駆者』(三並良 文章院出版部 1935年)
別冊 解説・解題/鈴木範久
エッセイ/ 「ユニテリアンの再評価に向けて」土屋博政
  「澤山保羅と協会自給」茂 義樹


第 III 期  「キリスト教受容史篇」は、半世紀にわたる日本のキリスト教が、思想、社会に果たした役割と受容の内実を論じた文献を中心に10点を収録。

■書目明細
第17巻 『基督教評論』(山路愛山 警醒社書店 1906年)
第18巻 『開教五十年記念講演集 付祝典記録』(宣教開始五十年記念会委員編 同会事務所 1910年)
第19巻 『回顧二十年』(福永文之助編 警醒社書店 1909年)
第20巻 『基督新教 縦断面 一名明治思想小史』(沖野岩三郎 警醒社書店・和田弘栄堂 1920年)/『日本伝道 めぐみのあと』(卜部幾太郎篇 アルパ社書店 1930年)
第21巻 『信仰三十年基督者列伝』(警醒社書店編・刊 1921年)
第22巻 『荒野』(木下尚江 昭文堂 1909年)/
『基督教概論未定稿 我が信教の由来と経過』(海老名弾正 海老名一雄刊 1937年)
第23巻 『信仰五十年史』(田村直臣 警醒社書店 1924年)
第24巻 『信仰五十年』(松村介石 道会事務所 1926年)
別冊 解説・解題/鈴木範久
エッセイ/ 「木下尚江の野性の信仰」清水靖久
  「愛山と明石と透谷とー明治の青春ー」川崎 司


第IV期  「キリスト教と社会・国家篇」は、近代日本のキリスト教の社会および国家に対する関係を語る主要な著書を収録。別冊には詳細な「近代キリスト教関連年表(1858〜1941)」を付す。

■書目明細
第25巻 『教育ト宗教ノ衝突』(井上哲次郎 敬業社 1893年)/
『排偽哲学論』(高橋五郎 民友社 1893年)
第26巻 『基督教ト国家』(小崎弘道 警醒社書店 1889年)/
『宗教上の革新』(横井時雄 警醒社書店 1893年)/
『基督教と忠君愛国 付神儒仏に対する意見』(宮川経輝 復生堂 1893年)/
『我党の徳育』(松村介石 警醒社書店 1893年)/
『勅語正教解』(石川喜三郎 正教会 1893年)/
『我国体と基督教』(平岩愃保著・刊  1894年)
第27巻 『宗教ト国家 前篇 一名教育と宗教の衝突論の反駁』(リギヨル・前田長太 1893年)/
『正教と国家』(石川喜三郎 愛々社 1892年)
第28巻 『吾国体と基督教』(加藤弘之 金港堂書籍株式会社 1907年)/
『国体と基督教 加藤博士の所論を駁す』(渡瀬常吉 警醒社書店 1907年)/
『二問三駁 加藤博士の二問に対する三駁論』(基督教世界社編 警醒社書店 1909年)
第29巻 『社会問題解釈法』(安部磯雄 東京専門学校出版部 1901年)
第30巻 『社会主義』(村井知至 労働新聞社 1899年)/
『基督教と社会主義』(内村鑑三 聖書研究社 1907年)
第31巻 『心霊私語』(赤司繁太郎 広文堂書店 1910年)/
『三教者会同と基督教』(元田作之進 トラクト刊行会 1912年)
第32巻 『基督教の新建設』(久布白直勝 東京市民教会出版部 1919年)/
『社会的基督教と新しき神の体験』(中島重 基督者学生運動出版部 1931年)
別冊 解説・解題・年表/鈴木範久
エッセイ/ 「教育宗教衝突論争が現代教育に問いかけるもの」影山礼子
  「安部磯雄と初期社会主義」 太田雅夫


< 本シリーズを推薦します>


日本近代を問い質す器としてー大濱徹也
既成概念から解き放たれた思想の原型ー田中真人
近代史上に鮮やかに刻印されたキリスト教の影響ー丹野喜久子
名著との再会、そして根底からの再構築ー室田保夫

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