養護学校の教師であった著書が詩と文で綴る知的障害児への深い愛。様々な障害をもちながらも懸命に生きる子どもたちの姿は、人間の尊さ、命の大切さをつたえてくれます。
<収録作品>
第一章 太郎の海
歓迎会/けんかのルール/オシッコがしたい/ぼくものぼれる/弓江の気持ち/動物園にミミズが/教育は人間/子らの心に感じるもの
月/太郎の海/ゆみの空/対話/かなしいとき/体操/春/良次君/ただ一つの台詞/水遊び/ひろしと牛/ひろしと蝶/蝶/ぬりよいキャンバス/砂場/怒り/赤いカバン/冬になると/生命/あじさい/部屋/罪/偽善者/毛虫/生きる/幼い日のこと/すくい/忠実
第二章 スクールバス
帰り道/一人通学/マッサージ師見習/明子ちゃんの場合/おうちで何したの?/十年一日のごとき反省/大事なマツッポックリ
はな子/スクールバス/しあわせ/日暮れのブランコ/大雨/電車の中で/天気しらべ/太陽の下で/ゆみの存在/善人/どろんこになって/指
第三章 子らのカバン
青写真/道夫君のこと/子らのかばん/理解の眼/子らの遊具/美しき母/思いやり
小さな生命に/かなしいもの/小さい抵抗/歩み/放心/穴/ひとりの子/診断員/去りゆく友へ
<著者紹介>
布田達郎(ふた たつろう)
昭和12年熊本県生まれ。鹿児島県の公立中学校教諭を経て、昭和43年大阪府堺市立百舌鳥養護学校に勤務。その後、同市教育委員会指導主事(教育相談等担当)を経て、同市立小学校長を歴任し退職。45年「詩季」同人となる。
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